自動運転レベルとは?
近年、いよいよ実用化が現実味を帯びつつある車両の自動運転。この技術について語るうえでまず知っておきたいのが『自動運転レベル』です。
自動運転技術には、車に搭載されている技術の段階に応じて0~5までのレベルが設定されています。
自動運転と聞くと、操縦者が運転せずとも車が自動的に進んでくれる技術がイメージされがちです。
しかしながら、実際にはレベル1~2の技術ではあくまでもハンドル操作や加減速のサポートといった色合いが強く、運転自体は操縦者が行います。
このレベルが3以上になると、文字通り「自動的に運転してくれる」ものとなり、操縦者が操作をする必要がなくなります。
なお、現在実装されている自動運転技術は、レベル3寄りのレベル2だと言われています。
たとえば日産が実用化させた技術である「プロパイロット」は、先行者を検知して車間距離を保つように速度を調整したり、車線に従った位置を走るようハンドルの調整をしたりする機能を持ちます。
操縦者が常に注意を払うことが大前提になりますが、こうした機能を活用することで少しの間ハンドルから手を放すことも可能となりました。
機能自体は運転支援ですが、限定的にハンドルオフの状態にもできることから、現在の自動運転技術はレベル3の技術に近づいてきていると言われているのです。
現在、日本国内で許可されているのはレベル2までではあるものの、2020年中には技術・法整備ともにレベル3を目指したいという動きが強まっています。